Hiroshi Aoki
photographer

青木 弘

青木はイラク、アフガニスタンなどの中東地域取材を経て、
2006年から12年間アフリカの紛争地を取材している。
希望もなく日々を過ごす人々に、寄り添うようにシャッターを切ってきた。
そんな彼には密かなヒーローがいた。
2015年ISISに殺害された後藤健二である。
「彼と自分との接点はどこか?」
事件以来そんな事をいつも考えていた。
そんな時、健二の友人でアーティストのこうづと出会う。
そしてこうづから一冊の本を渡される。
「ダイヤモンドより平和が欲しい」というタイトルの
ダイヤモンド紛争に巻き込まれた少年兵のルポルタージュだ。
青木は気付く。
アフリカはダイヤモンドの産地が多い、今までの自分が取材した国にもあったはずだ。
10年以上の経験を駆使すれば、最も取材困難と言われるダイヤモンド鉱山取材が可能では無いのか?
そこには低賃金の労働や地域によっては紛争地でもあるはずだ。
青木はリサーチを進め、1つの国にたどり着く。
中央アフリカ共和国
2017年ついに取材を決行する。
空港に到着した時から神が味方し信じられない出会いが重なり、独自のルートを開発する事に成功する。
そして金の鉱山ガガを経て、ついにダイヤモンド鉱山のボダへたどり着く。
そこで感じた様々な不条理を消化するために青木は取材者ではなく当事者になろうと決めた。
取材対象者と一緒にその地域の未来をつくる手伝いをしようと決めた。
ダイヤモンドでも平和は生み出せるのだと証明し、後藤健二へのアンサーにしたいと思った。
帰国し、すぐにこうづと語り合い、1つのコンセプトにたどり着く。
"5C"
ダイヤモンドは4つの表面的な価値基準でランク付けされている。
そこにもう一つ、心の価値も加えようという考え方だ。
5つ目のCは、青木の提案でconsideration(思いやり)とした。
このconsiderationはダイヤモンドだけではなく、地域全体の将来に向けられている。
子ども達には教育を、青年達には職業訓練を、成人達には仕事を。
それらの手助けをするのが5Cの理念なのだと誓った。
5Cの思いは幾人もの人々と話していく中で協力者が現れ2018年12月、
青木とこうづは中央アフリカ共和国に飛び、1ヵ月間にわたり調査を行った。
そして課題が明確になったことを受け、帰国後濃密なミーティングを重ねた。
2019年6月、5Cというコンセプトは2人の思いを乗せて
PEACEis___projectという具体的なプロジェクトとして動き出した。

Official Blog @HIROSHIAOKI13 青木弘写真事務所