現在の情勢

2013年3月、主にイスラム教徒からなる武装勢力連合「セレカ(Seleka)」が首都バンギ(Bangui)を制圧し、フランソワ・ボジゼ(Francois Bozize)大統領(当時)を失脚させたことが始まり。


これに対し、キリスト教徒を中心としたボジゼ氏支持派の「アンチバラカ(anti-balaka)」と呼ばれる民兵組織が台頭し、イスラム教徒に復讐。
以降、双方が虐殺、レイプ、略奪と血みどろの報復合戦を繰り広げる。

中央アフリカで起きた血みどろの紛争は、アフリカ大陸各地で宗教間の対立が起きていることを反映して、イスラム教徒とキリスト教徒の戦いだと捉えられがちだ。
しかしその実態は様々な要素が複雑に絡み合って内戦を長期化させている。
その大きな要因の一つとして莫大な利益を生む天然資源がある。
中央アフリカには産出量世界トップ10に入るダイヤモンドや金など天然資源があるが、長年の失政によって国の発展は遅れたままだ。
その背景には国内だけに収まらず、国外の力を持つ大きな国々の利権をめぐる思惑が絡み合っている。

Wikipediaより一部抜粋。 解説:青木弘 2019年7月現在